ベルト剥がれ修理 #2
合わせ物ベルトの剥がれ修理事例のご紹介です。
ステッチがほつれて剥がれてしまった黒いブライドルレザーのフェザー合わせベルトを修理します。
ピン穴近くからピロンと出ている黒い物がほつれた糸です。
裏側です。
裏にもブライドルレザーが使われています。
まあ剥がれちゃいますよね。
『Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)』の刻印が押されています。
ホワイトハウスコックスは、1875年創業のイギリスの革製品ブランドです。
147年もの歴史を誇るブランドなのですが、つい先日2022年末をもって生産を終了することが発表されました。
後継者がいない事が理由だそうです。
残念ですね。
問題の剥がれ部分です。
ステッチが掛かっているにも関わらず、糸が切れてしまい表と裏に綺麗に剥がれています。
作業を開始します。
美錠を取り付けているパーツを、ベルト本体から取り外します。
わずかに残っている糸は全て外してしまいます。
ほとんど接着剤が効いていない状態だったので、一度全て剥がしてしまいノリを塗り直します。
表革と裏革を貼り合わせます。
表革が伸びてしまい裏に対して少し長くなっていたので、余分な部分を切り落とします。
コバを磨いて塗り直します。
ステッチを掛けて美錠パーツを取り付け直したら完成です。
ご利用ありがとうございました。
皮革製品全般修理致します。
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