ベルトサイズカット #41
合わせ物ベルトのサイズカットのご依頼です。
スエードのフェザー合わせのベルトをカットします。


「スエードって何だっけ?」という方の為に少しご説明を。
スエード(Suede)とは、革の内側(床面)を起毛させたものです。
革の通常使われる側(吟面)ではなく、裏側を使用している商品という事です。
同じような革にベロア(Velour)という物もありますが、毛足の短い物を『スエード』、長い物を『ベロア』と呼びます。
また起毛の革に『ヌバック(Nubuck)』というものがありますが、これは革の表側(吟面)を起毛させた商品になります。
以上、必ずテストに出るところなので、しっかり覚えておいてください。
ベルト裏側です。
イタリア製の美錠のようです。

ベルト裏中央辺りに、素押しで刻印が押してあります。
『D’AMICO PER SHIPS』とあります。
恐らく、イタリアの革小物メーカー『ANDREA D’AMICO(アンドレア・ダミーコ)』が、日本のセレクトショップ『SHIPS(シップス)』別注商品として作ったベルトなのだと思います。
『ANDREA D’AMICO』はその名の通り、『アンドレア・ダミーコ』さんがイタリアボローニャで始めた革製品メーカーだそうです。


ステッチを外して美錠、サル革、帯を分解します。
縫い直す時の為に、糸の色と太さをチェックしておきます。

カット位置、小判穴を開け直す位置に印を付けます。

先ほどの位置でカットし、小判穴を開けます。
それぞれ抜型を使用します。

折り曲げる部分を、コバ漉き機で薄く漉きます。
両端のステッチは切れてしまったので、後で縫い直しをします。

裁断面を染色します。
『コバ塗り』という作業です。

先ほど革漉きの作業で切れてしまったサイドのステッチを掛け直し、美錠、サル革をセットして首縫いをしたら完成です。


綺麗に仕上がったかと思います。
ご利用ありがとうございました。
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